学名 Macrochelys temminckii(テミンクキさんの大きなカメの意味)
英名 Alligator Snapping Turtle
ワニのようなカメという名の通り、日本でも怪獣ガメラのモデルにもなっている。
(ガメラはカミツキガメの特徴も持っている)
サイズ 最大で甲長70cm、体重80kg。
通常の飼育下では甲長30-40cmで成長は止まる。
寿命 100-150年
食性 基本的に肉食であり、小魚、ザリガニ、貝類などを食べる。カミツキガメの幼体が昆虫、ミミズ、魚、エビなど何でも食べるのに対し、ワニガメはエサの選り好みがあり、一定のものしか食べない。成長もカミツキガメの方が早いので、自然界での競争力がだいぶ違う。
生息地域 古代数千年前よりアメリカ南東部ミシシッピ川流域に生息。生息地のアメリカでは個体数の減少により、州の法律によって野生個体の捕獲は禁止され厳重に保護されている。
ワシントン条約によってもワニガメは絶滅危惧種として指定されており、国際的に保護されている。
日本でも捨てられた個体が見つかることがあるが、生息地域の状況に神経質なワニガメは繁殖するのが難しい。
産卵する可能性はゼロではないが、成長の遅いワニガメはミドリガメ、ブラックバスなどに生存競争で勝てない。
日本での繁殖を心配されることがあるが、そもそも生息地で絶滅が危惧されて保護されているワニガメが他国で増殖することは難しい。
性成熟 繁殖に至るまでに15年が必要。
産卵 春に交尾し、夏に産卵、秋に孵化する。産卵数は約30個。
オスと交尾しなくても子供が生まれない無精卵も産卵する。ただし産卵は3年に一度と限られる。
危険性 陸上にいる時にで手を出すと噛まれるが、水中では人影を見ると逃げ出すため、むやみに恐れることはない。
輸入と販売 1960年代より毎年約5000頭以上が輸入されてきた。
日本での法律 動物愛護法の特定危険動物に指定されており、飼育には県や市の許可が必要。