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  ワニガメの威力

強力動物の専門家が集まると必ず動物の噛む力の話と噛まれた話が話題になります。
もちろんプロとしては動物に噛まれないのが前提です。
しかし長年やっていると危険な目に合うことがあります。

下記は私の恥なのですが皆様の安全のために参考になるかと思い、あえて載せてみます。


甲長65cmワニガメのキングです。
まさか一番大きなワニガメに噛まれるとも思いませんでした。
こいつに噛まれると機械に挟まれたように引っ張られて、柔道の脇固めのように動けなくなりました。

一瞬、現実とは思えず自分の夢がワニガメのアゴの中にくわえ込まれているのが夢かと思いました。
実際5分以上私の指を噛んで放しませんでした。
日本で大型ワニガメに噛まれた人は少ないと思います。

強力動物に噛まれた時はまずあわてず落ち着いて状況を判断します。
あせって指を引っ張ると指を失います。
運を天にまかせて相手のすきを見て指を逆に入れながらひねって抜きます。

うちの妻は気丈なので指が切れたら大型ハンマーでワニガメの頭を叩いて
指を取り戻そうと思ったそうです(笑)


キングや大型個体の歯はそれほど鋭くないので鈍い刃物を押し付けらたような傷になります。
大型ワニガメはドロガメなどの甲羅もバキバキ噛み割る力を持ってます。
本気噛みなら70cmくらいの鯉もまっ二つにするアゴの力を持ちます。
指を鍛えていたので皮膚も骨も強くて幸いでした。



水で洗浄した後。
皮膚よりも内部の組織のダメージが大きいです。
骨が折れなくて良かった。
その後指の組織が腫れ上がりました。
2-3ヶ月は指の神経が麻痺してました。


プリチャードのワニガメの洋書から。
ワニガメに噛み切られた指。
大型ワニガメの噛む力は400kgですからね。
キングに噛まれた時にこの写真が脳裏に浮かびました。

昔30cmくらいのワニガメに皮手袋して手を噛ましてみました。
30cmでもギリギリと音がするくらい骨を噛まれて後悔しました(苦笑)

やはり30cmくらいの個体に指を噛まれて指の第一関節が壊れたスリッパのようになったこともあります。

海外ではウツボに親指を噛み取られて、足の人差し指を移植してる事例を見ました。

強力な動物に噛まれない為には普段の世話でも動物と接触しない方法を取るのが一番です。
どうしても接触する必要がある時にはデッキブラシなどの器具を使って行います。
また飼育設備の周辺の整理整頓が大事です。
ホースにつまづいたり、必要な器具を探している時間などに油断が生まれます。

普段慣れている方法から新しいシステムを導入した後も普段と違う作業を行うので要注意です。
また体調が悪かったり、疲労している時はできるだけ簡単な世話しかしないことをお勧めします。
普段からご自分の体を鍛えて強力な動物を扱う体力を養っておくことも安全のために必要です。

皆様の安全で楽しいペット生活を願ってます。


これは闘犬のピットブルの噛み付きを放すためのブレイキングスティック。
ワニガメにホースを噛まれた際にこの棒を突っ込んでみましたが、片側からでは全く開きませんでした。


硬質の木の棒もガリガリかじっちゃいます。


このアゴの中に指が入ったなんて考えたくもありません。
ワニガメに噛まれた飼い主さんはよくトラウマになって飼育を放棄するそうです。
動物に悪気はないので許してやって欲しいものです。





イリエワニの1.8mにちょっと指を噛まれただけで血まみれになります。
また傷口がドラヤキのように腫れ上がって3ヶ月くらい腫れが引きませんでした。
これも要注意動物ですね。




猛魚として名高い南米雷魚のタライロン。
熱帯魚最強とも言われます。

以前に70cmの個体に皮手袋して噛ませてみました。
水槽からジャンプして噛み付かれるとズボッと手ごとタライロンの口の中に入ってしまいました。
しかし魚の噛む力は獲物を逃さない力なのでたいしたことはありません。
しかし横で見ていたお客さんが驚いてました。



甲長44cmフロリダカミツキガメ。
カミツキガメも凶暴で名高いですが、これも皮手袋して噛ませてもそれほどの力はありません。


アミメニシキヘビ
これも獲物を逃がさない噛む力なので上手に外せばそれほど強くはありません。
それでも一人の時に5-6mのアミメに噛まれて巻かれたらちょっとあせるでしょうね。



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