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   アニマル日記
   
おもしろい動物とおもしろい人達
       その46 2014


 
ワールドカップが面白いですね。
強いチームは試合の中で何回かあるチャンスを逃さないね。
またシュートはヘッドもキックもダイレクトで決める。
トラップなんかすると一瞬でディフェンスは反応してしまうのだろう。

南米に行くとリオの公園や田舎の広場など、あちこちで子供達がサッカーに興じている。
裸足で走り回る彼らのレベルは高くて、見ていて楽しいほど。
甥っ子のジョー君もアメリカから帰ってきて日本のチームでサッカーやっている。
でも日本に比べてアメリカの子供の方がサッカーを楽しんでいるようだ。

貧乏なブラジルの田舎の子供もサッカーが上手ければ貧困から抜け出せる。
しかしブラジルの田舎にはフェルナンデスやジャララッカと呼ばれる猛毒の毒蛇が茂みに潜んでいる。
サッカー少年が茂みに入ったボールを探していて毒蛇にやられることが多いのだ。
ご存知の方もいると思うが、毒蛇には神経毒と出血毒がある。
神経毒は体が麻痺して窒息死する。しかし出血毒は噛まれた足の組織が破壊されて壊死してしまう。

これはヘビが獲物を呑み込む前から獲物を消化させる反応なのだ(恐)
神経毒の代表はコブラ類、出血毒はガラガラヘビや日本のハブ。
出血毒のフェルナンデスなどに噛まれると、血清を打てば命は助かるが、足を失うか障害が残ってしまう。
農業しかないブラジルの田舎で足を失うことは、生きていく術を失うことに等しい。

ブラジルのサンパウロには有名な毒モノの研究所のブタンタン研究所がある。
私は学生の頃にここを訪問したくてサンパウロに行った。
サンパウロ市街からバスに一時間くらい乗ったところに研究所はある。
所内には様々な毒蛇、毒クモ、サソリなどが展示されている。
どいつも死に神のような生き物で絶対噛まれたくない。
ブタンタン研究所は日本のハブ毒研究の草分けの澤井教授も訪問したことで有名だ。

ブタンタン研究所には大きな大蛇も展示されている。
私の太ももくらいある太さのアナコンダは圧巻だった。
「これはすごいな」と思って見ていると横にいたおばさんが
「まあ〜このヘビ大きくなったこと。去年はこんなに大きくなかった」と驚いていた。
"Nossa! Esse sucri cresceu tanto."

私は「この人毎年来てるのか」と驚いたが(笑)
ヘビはカメと違って一年でかなりサイズが成長する。
カメは甲羅があるぶん成長が遅いんだよね。

数年前にも日本でアミメニシキヘビに殺された人がいるけど、
ペットレベルの爬虫類で唯一命の危険があるのが大蛇と毒蛇だね。
長さが一番長い大蛇がアジアのアミメニシキヘビ(レティック)、体重が一番重いのが写真の南米のアナコンダ。
この二つが大蛇の世界チャンピオンです。



白変カミツキガメのピエロ君。
なんでこんなに面白い顔してるんでしょうね(笑)
ワニガメの目は横に付いてますが、カミツキガメの目は前向きに付いてます。
より攻撃&捕食に適した目の付き方なんです。



イリエワニの水かき。
動物の形は無駄のない機能美がありますね。
長い時代を生き延びたワニの形は完成体なんですね。



今日は出かける前に家の前の電線で動くモノを発見。
最初はネコかと思ったが、ネコは電線は伝わない。
尻尾が長くて前にも見付けたハクビシンのようだ。
うちのピットブルはハクビシンを見付けると異常に興奮する。
都心のくせに近所には色々な動物がいておもしろい。



ゴールデンワニガメ君はバクバクエサを食べます。
これくらいエサを食べる個体は安心ですね。
当店でもGWが開けると本格的にカメたちも冬眠明けです。



キメラではいつも出来事が起きた。
キメラにはキンカジューの金ちゃんがいた。
キンカジューはアライグマ科の動物でフェレットより少し大きいくらい。
集団生活するので赤ちゃんから飼うとそれなりに慣れ、パリス・ヒルトンも飼育していたそうだ。
金ちゃんは売り物なのか店長のペットなのかわからない状態で、まあまあ人に慣れていた。

ある日キメラに行くとお客の女の子が金ちゃんをケージから出して肩に乗せて遊んでいた。
彼女は珍獣飼育の経験があるようで、動物のハンドリングも上手だった。
しばらく遊んでいると車の中で待っていた彼氏君がダックスフントを抱っこして店に入ってきた。
そして彼女に声をかけようと近付いたところ、金ちゃんの顔色が変わるのがわかった。
次の瞬間金ちゃんは思いっ切り女の子の腕に噛み付いた。
ブチッと肉が切れる音がして血がほとばしる。
彼女は気丈に「なんで犬連れて入ってくるの!」と彼氏に怒鳴りながらも腕を押さえて耐えていた。

この件では悪いのは犬を連れてきた彼氏君で、金ちゃんは全く悪くない。
金ちゃんは捕食される危険のある犬から逃げようとしただけだから。
犬猫のようにペットしての歴史がない野生動物は常に予想できない行動に出ることがある。
私もそれなりに慣れる哺乳類よりも絶対慣れないワニやワニガメの方が
行動が予見できて安全だと思う理由はそこにある。

動物ってかわいい顔してるからっておとなしいとは限らない。
珍獣飼育者とは噛まれて血まみれになったり、部屋がウンコだらけになっても、
笑って動物を愛せる限られた人たちなのです(笑)



昔、高円寺にあったペットショップの名店「キメラ」。
私も開店時にはずいぶん色々教えて貰った。
キメラにはタランチュラやサソリなどの毒モノが沢山いた。
お店の前には赤目の普通の白ウサギがサークルに入れてあり、
「毒ウサギ 2万円」と書いてあった。

店の前を通る大人たちは恐々とウサギを見るだけで触らない。
しかし子供達は好奇心に耐えかねて店に入ってくる。

「オジサン、あのウサギ毒あるの?」と聞くと
「あのウサギは猛毒だよ」とキメラ店長がやさしく答える。

「毒ウサギは何食べるの?」
「人間の子供を食べるよ」

「なんでオジサンは毒ウサギを触れるの?」
「オジサンは何度も毒ウサギに噛まれて死にかけたから、もう免疫があるんだよ」

子供達は不思議そうな顔をしながら帰って行くのだった。
おそらく彼らは学校に行って友達や先生にヘンテコなペットショップの毒ウサギの話を
するんだろうと思うとおかしかった。

「ペットショップは動物だけでなく夢も売るものでごわす」
と店長さんが教えてくれた。
それ以来赤目の白ウサギを見ると毒ウサギに見えて仕方がない(笑)



お客様のワニガメの死因のトップはエサのあげすぎです。
毎年何件かエサのあげすぎでカメを殺す人がおられます。
二番目は水中ヒーターの故障での煮殺しか感電死。

死ぬことはまれですが、吸盤などの誤飲もよく聞きます。
大抵のものは排泄されますが、お腹に詰まるといけないので、
水槽のなかには余計なものは入れない方が良いですね。

かわいいカメについエサをあげすぎてしまう気持ちはわかります。
「カメやワニのエサの量は頭の大きさ」というのは昔からの言葉ですが当たっていると思います。
ワニガメはベビーで週2-3回、30cm以上は週1回で十分です。

野生で捕獲されるワニガメの肉付きはだいぶスリムです。
(カミツキガメは結構太っているモノもいますが)
そんなにパンパンにエサをあげなくてもワニガメはゆっくり成長します。
成長線が大きく出ている個体は飼育下のものだけで、野生の個体の成長線は細いものです。

自分のカメを大きくしたい飼主の見栄や知識不足でカメが苦しむことがないよう、
健やかな成長を願っております。



ゴールデンワニガメのキング君はやっぱり大きくて良いですね。



イリエワニも1m以下はまだかわいいですね。
ワニは飼育許可も必要で限られた人のペットですが、頭が良くてとても興味深い生き物です。
またワニを怖がる人も多いですけど、ワニは水から出ると臆病で、物陰に隠れるような生き物です(笑)
ライオンやトラのように走ってきて人を襲うような動物とは次元が違いますね。



ゴールデンワニガメ13cm
ゴールデンは色も美しくて強力です。
金色のワニガメは大事にすると良運を呼ぶに決まってますね。



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