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 アニマルライフ
     アニマル店長のおもしろ小話


今回はちょっと気持ちの悪い話もあるのでお好きな人だけ。
中学時代の友人のN君が亡くなった。
N君は亀有の両津巡査にそっくりのゲジゲジ眉毛だった。
とても気のいい男だったのに残念だ。

N君のおうちは地元の葬儀屋さん。
お父さんは元極道で指が無かった。
中学時代からN君のおうちに行くと黒のダブルスーツを着ている。
聞くと「仕事だよ仕事」と言う。
どうやら土日はいつも家業のお手伝いをしているようだ(笑)

N君の話では事故死の死体を回収するのも葬儀屋の仕事。
死体の回収で大変なモノが三つあると言っていた。
それは 「合体ロボ」「腐乱ウジ」「爺のスープ」

「合体ロボ」は電車の飛び込み自殺。
手足をつなぐ際にロボットの組み立てのようにどれがどれだかわからないそうだ。

「腐乱ウジ」は森の中での首吊り死体。
「もっと見つかりやすいところでやって欲しい」と言っていた。

「爺のスープ」は年寄りが風呂に入って追い炊きしたまま亡くなること。
昔の追い炊きは自動で止まらないので、意識を失うとそのまま煮込んでしまうそうだ。
「体を持ち上げると肉が骨からずり落ちる」と嘆いていた。

また通路が狭いアパートなどでは遺体をお棺に入れると通れない。
そういう時はやむなく死体を背中に背負って階段を下りるそうだ。
N君は高校時には「死体を担いで18年」と胸を張っていた(笑)

N君はとても真面目だったが、N君の弟はバリバリの暴走族だった。
ある夜あんまり家の前がうるさいから、叩いてやろうと木刀を持って出た。
しかし彼らは一目散に逃げていった。
翌日N君の弟はうちの弟に「イザキの兄貴に脅かされて電柱にぶつかりそうになった」と笑っていたそうだ。

またN君が言うには「幽霊はいるとかいないとか、そういう次元ではない」。
葬儀中に誰もいない自動ドアが開いたり、大きな献花が倒れたりと恐い現象は日常茶飯事。
また成仏しそうにない葬儀の後は霊にしがみつかれる感覚があるそうだ。

夜中に寝ているとベッドごと空中に飛び上がったりして、
新しい彼女がびっくりして青くなると言っていた。

最近は中学受験がブームのようだけど、せめて小中学は地元の学校に行くべきだと思う。
普通の学校には彼らのようなおもしろい奴らがいて人生が楽しくなるからね。
机の上の勉強より彼らから学ぶことの方がよっぽど多い。

気のいいN君でも葬儀屋さんは大変な仕事だったのだろう。
ご冥福を祈ると共に彼との楽しい思い出を心に取っておこうと思う。






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