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 アニマルライフ
    アニマル店長のおもしろ小話


アマゾナスPJ


会社員2年目の時には南米エクアドルのアマゾナス製油所(名前がすごいね)の入札PJがありました。
実際にアマゾナスリファイナリーはアマゾンのジャングルの中にあり、金網には猿がつかまり
製油所脇の水路には毒蛇がウロウロしていてとても楽しいところでした。
日商岩井は神戸製鋼と組んで入札しました。

私は入札前のロードサーベイと税務面の調査の役目でエクアドル入りしました。
ロードサーベイなどは神戸製鋼さんに任せて気楽な出張でした。
アマゾンから首都キトに戻って主目的の税金関係の調査に会計事務所を訪れました。

私はこの調査のために会社から新橋の語学学校に3ヶ月通わせてもらいました。
元々ポルトガル語はブラジル留学経験もあり問題ないのですが、
似ているとはいえ非なる言語のスペイン語を習いに行きました。

先生はペルーの女性で楽しく授業を受けました。
しかしながら先生からは
「あなたは頭の回転は早いけど、こんなにふざけた会社員ははじめて見た」と言われてしまいました。
ラテン系の彼女たちからしても私はどうもふざけているカテゴリーらしいです。

さて会計事務所を訪問した時に戻ります。
会計士の先生はフェルナンデス先生でした。
最初のうちはエクアドルの世間話をしながら
「俺のスペイン語も捨てたものではないな」なんて思ってました。

しかしながら話が本題の経理の話になると先生の話は全くわかりません。
製油所PJでは日本からエクアドルへのお金の流れなどが複雑なのです。
あまりに理解不能な私を呆れたように先生は見て
「お前はいったい何しに来たんだ。これじゃまったく話す意味がない。他の人に代わってくれ」と
冷たく言われました。

しかしながら私は
「私はこの調査のために日本からはるばるやってきたんだ。
わからないからっておめおめ日本には帰れない。
俺は明日も明後日もその次も、わかるまでここに来るぞ。
お金もたっぷり払うから俺に最後まで付き合ってくれ」とお願いしました。

諦めたようなフェルナンデス先生は仕方なく私に付き合ってくれました。
考えてみれば経理の素人の私はこのような話は日本語でも理解するのが難しかったと思います。
なんと言っても私は当時経理の漢字を「計理」と書いて課長に怒られていたくらいですから。

フェルナンデス先生の書いた図を基にホテルから東京オフィスにファクスして
経理の友達に意味を教えてもらいました。
予定では2日くらいで終わる調査でしたが結局4-5日かかってしまい、東京の課長からも
「イザキの納得するまで調べて来い」と言われたのがうれしかったです。

さて税務調査も無事終わり、東京にレポートを出したら今度は夜のアマゾナスと対決したいなーなんて思いました。
キトの駐在員と神戸製鋼の人達はゴルフを楽しんでましたが
私は事務所の留守番を押し付けられました。
おとなしく留守番しててもつまらないのでホテルに戻ってプールで泳いでいたら
見つかって怒られたことがおもしろかったです。

当時エクアドルのキトには上智大学時代の同級生が住友商事の駐在員として派遣されてました。
当然ながら旧交を温めるべくナイトクラブに繰り出して大騒ぎしました。
しかしキトは標高4000mの高地です。
以前3000mのメキシコシティでランニングして気分悪くなった経験のある私はある程度気を付けてました。

しかし久々に友達と会って盛り上がってしまいました。
高地のせいでまわりの早いお酒をバンバン飲んで女の子達と遊んでいたら
ひどい頭痛になってしまいました。

夜も2時を越えた頃、飲み疲れて頭痛のする頭を抱えて友達と一緒にナイトクラブを出ました。
私は一人でしたが友達はガールフレンドのコロンビア美女を連れてました。
しかしナイトクラブのドアを出るやいなやフラッシュがたかれて3人は一斉に警察に捕まってしまいました。
私はなんだかわからないので両手を挙げてましたが、友達は警察に抵抗してました。

どうやらコロンビアの女の子は不法就労とかで連行されてしまいました。
私と友達はその後解放されましたが、彼に「危ない橋を渡ってるんだね」と言うと
「俺はエクアドル駐在のおかげで婚約者にも逃げられて今やヤケクソなんだー」と
キトの夜空に叫んでました。

商社の海外駐在は女性には憧れのように言われますが
優雅な駐在地はごくわずかで、実際は過酷な駐在地の方が多いのです。
ただ南米やアフリカのような厳しい地で過ごすと夫婦は戦友のように仲良くなったりするから
人生なにがよいかはわかりませんね。



アマゾンに向かうアンデス山脈の道路はぬかるみで車がスタック。
どこからか助けに来たブルドーザーに引っ張ってもらいました。






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